
◎奈良時代
<「今小路西遺跡」の場所>
・御成小学校敷地で、そこが奈良時代の「鎌倉郡衙」(役所)跡と確定。
・8〜10世紀にわたり大きな役所の建物跡が見つかった。

<「天平五年」銘の「木簡」と「説明板」(於:鎌倉歴史文化交流館)>
・1985年(昭和60)、御成小学校敷地で「天平五年」銘の木簡が出土。
※天平五年=733年
・郷の長丸子某が「ほしいい」(乾燥させた米)五斗を倉に納めた、と記されていました。 ・郷長が物資を送るための荷物札として使用したものと思われています。 ・送付先は「郷」から「郡」へ、つまり「鎌倉郡」役所宛とみられています。 |
<奈良時代の「鎌倉」と記された史料>
・綾瀬市宮久保遺跡出土の天平五年九月付け「鎌倉郡鎌倉里」の木簡が最古の資料。
・「正倉院御物」の古裂(こぎれ)に、「鎌倉郡沼浜郷」「鎌倉郡方瀬郷」等の記載。
・『万葉集』にも鎌倉の地名を見ることができます。
(「鎌倉」の地に関する歌が三首)
→「鎌倉と文学のまとめ−奈良時代・平安時代の文学」を参照。
<奈良時代創建の寺社>
・杉本寺(二階堂):734年創建。「仁王門と観音堂」。
・甘縄神明神社(長谷):710年創建。「拝殿と本殿」。
・長谷寺(長谷):736年創建。「山門と観音堂」。