
◎鎌足桜(浄明寺)
・藤原鎌足の祖父が高倉観音(千葉県)に子授けを祈願し、女の子を授かりました。その子が年頃になっても嫁ぎ先がなかなか決まらなかったため、再び観音様に祈願したところ、常陸国鹿島に嫁ぎ、男の子を授かりました。その子が、後の藤原鎌足と伝えられています。 ・飛鳥時代、藤原鎌足が高倉観音へお礼参拝のため、この地を訪れたとき、持っていた桜の木の「杖」を傍らの土手に挿し、桜の木はそのまま根付きました。その後、土地の人々は鎌足に因んで「鎌足桜」と呼ぶようになったとのことです。 |
<藤原鎌足の「鎌槍伝説」:鎌倉市の地名の由来>
・稲荷大神から授けられた鎌を、常にお護りとして身につけていた藤原鎌足は、鹿島神宮参詣の途中で由比の里に宿泊しました。 ・すると、神のお告げがあり、「宿願を成し遂げたので、鎌槍をこの地に埋めなさい」といわれ、所持していた鎌槍を大蔵の松ヶ岡に埋めたということです。 ・この鎌足の「鎌槍」から「鎌倉」という地名がついたといわれています。 ・なお、鎌足が鎌を埋めた伝説の地、大蔵の松ヶ岡は、浄妙寺の鎮守の鎌足稲荷社と鶴岡八幡宮境内の丸山稲荷社の2か所があります。 |
<浄妙寺の鎌足桜>