
◎霊鷲山極楽寺(極楽寺)
・真言律宗。開山は忍性。開基は北条義時の3男、北条重時。
・1259年、重時が深沢の地にあった「極楽寺」を現在の地に再建しました。
<山門前の「フヨウ」は、いよいよ咲き始めています>
<参道は、涼しげで、緑に覆われています>
<境内では、「サルスベリ」の大木が見られます>
<千服茶臼製薬鉢には、「スイレン」が咲いています>
※極楽寺を後にして、途中、極楽洞から出てくる「江ノ電」を見ます

◎普明山成就院(極楽寺)
・真言宗大覚寺派。開山は弘法大師。弘法大師が諸国巡礼の折、百日間にわたる虚空蔵
菩薩を祀る修法を行ったところと伝えられています。
・1219年、3代執権北条泰時が、この寺を創建し、北条一族の繁栄を祈ったということ
です。(注)当時の執権は、北条義時。
・1333年、新田義貞の鎌倉攻めの戦火で焼失したが、江戸時代に再建されました。
<「普明山」の扁額を掲げた「山門」>
<境内では、早くも「シュウカイドウ」が咲き始めています>
<弘法大師像の脇では、「カノコユリ」が咲いています>
<山門前からは、夏の終わりの「由比ヶ浜」の様子が見られます>
<参道では、「白いハギ」がいくつか見られるようになりました>
※忍性により切り開かれた東海道へと通じる鎌倉、京都往還の出発点の「極楽寺切通」>
◎虚空蔵堂(正式名:明鏡山円満院星井寺)(坂ノ下)
・成就院の境内外寺院で、「極楽寺切通」の道の反対側の階段の上にあり、行基が彫っ
た虚空地蔵尊を祀る寺院です。
・かつて、行基がこの地で虚空蔵求聞持法の修行をしていた時、寺院の敷地内にある
「星ノ井」の中に明星が輝き、井戸の中から黒く輝く石が出てきたと、伝えられて
います。行基はその石を虚空菩薩の化身と考え、地蔵菩薩を彫りました。
・本尊虚空蔵菩薩は、丑・寅年生まれの方の守り本尊です。
<階段の上にある「虚空蔵堂」>
<虚空蔵堂の階段下にある「星ノ井(星月ノ井)」:鎌倉十井の一つ>
◎四条山収玄寺(長谷)
・日蓮宗。開山は妙詣尼。
・1271年の「龍ノ口法難」の際に、日蓮とともに殉死の覚悟を決した「四条金吾」の
屋敷跡です。
※四条金吾→北条義時の孫である江間光時の家臣
<境内に建つ東郷平八郎が揮毫した「四條金吾邸址」の石碑>
<境内では、「ハツユキカズラ」が見られます>
<境内では、「ヌスビトハギ」が見られます>
※以上で、散策を終ります。
今の時期は、花が少ないので、1時間ほどの行程でした。