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2022年11月に3年ぶりに行われた鎌倉検定の3級の問題から、鎌倉を振り返ってみましょう。
今回は、「鎌倉三名鐘」についてです。
[4]鎌倉の芸術・文化に関する記述について,最も適当なものを1 〜 4 から選びなさい。 (57) 鎌倉三名鐘とは,円覚寺・建長寺の梵鐘の他,あと1 つはどこの梵鐘か。 1 浄智寺 2 東慶寺 3 常楽寺 4 長谷寺 |
・鎌倉三名鐘の製造年:
常楽寺梵鐘(1248年)、建長寺梵鐘(1255年)、円覚寺梵鐘(1301年)
※鎌倉三名鐘は、「
鎌倉三名鐘とは」を参照。
◎
粟船山常楽寺(大船) ・臨済宗建長寺派。1237年創建。開山は蘭渓道隆。
建長寺が創建されるまで、宋から来日した蘭渓道隆が滞在していたために元建長寺の
異名があります。
建長寺の開山となる以前、道隆はここで禅を広めました。
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常楽寺梵鐘>
・市内最古の銅製の梵鐘。1248年鋳造。国の重要文化財。 ・藤原行家が銘文を撰し、ついで鍛造された。行家は為家とともに『続古今集』を撰進した歌人と同一人かと思われる。 ・銘文に「家君禅閤(泰時公)の遺恩に報いんと欲す」とあり、北条時頼が祖父の泰時の追善のために鍛造。 ※梵鐘は、鎌倉国宝館に展示されています。→写真は、「ココ」を参照。 |
◎
巨福山建長寺(山ノ内) ・臨済宗。1253年創建。開基は5代執権北条時頼。開山は蘭渓道隆。
・鎌倉五山第一位。本尊は地蔵菩薩像。
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国宝 建長寺梵鐘>
・建長寺の鐘楼にかかる高さ2mを超える鎌倉時代を代表する梵鐘。 ・銘文より、大檀那は5代執権北条時頼、撰文は建長寺開山蘭渓道隆、鋳物師は物部重光、1255年の鋳造。 ・平安時代後期にならった復古調のデザインが特徴。重さ2.7t。 |

◎
瑞鹿山円覚寺(山ノ内) ・臨済宗。1282年創建。開山は無学祖元。開基は8代執権北条時宗。
・1274 年と1281 年の二度にわたる元軍襲来の際の戦没者慰霊のために創建。
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国宝 円覚寺梵鐘>
・円覚寺の鐘楼にかかる高さ2.5mの巨大な梵鐘。 ・銘文から、大檀那は9代執権北条貞時、撰文は円覚寺第6世、建長寺第11世の西澗子曇、鋳物師は物部国光、1301年の鋳造。 ・鎌倉で最大の梵鐘で、「洪鐘」(おおがね)と呼ばれています。 |
posted by トシ999 at 07:00|
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鎌倉検定(過去問)
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