2017年07月27日

鎌倉検定−蒙古の襲来(1333年5月22日)を読む(21)

 鎌倉検定合格を目指して、「読んで分かる中世鎌倉年表」(→ココ参照)を読みながら、今の鎌倉を見てみましょう。

 今回は、「鎌倉幕府の滅亡」です。
(35)元弘3年(1333)5月22日
 新田義貞らが鎌倉を攻撃し、鎌倉幕府が滅亡する。
 義貞は、5月8日、上野国生品神社で挙兵し、18日には鎌倉に迫り、極楽寺・化粧坂・山内三方から攻撃する。 18日から市中では激戦が展開していたが、21日義貞は稲村ヶ崎から市内に突入し、22日、得宗北条高時はじめ一族は、東勝寺で自害し、北条氏は滅亡する。

鎌倉幕府の滅亡
 後醍醐天皇の倒幕運動に呼応して、「新田義貞」は、後世、鎌倉街道と呼ばれる「上の道」、「中の道」、「下の道」のうち、「上の道」ルートで鎌倉を攻めました。
 →ルートは「ココ」を参照。
 また、京都では、足利尊氏が六波羅探題を攻めました。
 そして、1333年、各地での激戦の末、ついに鎌倉幕府は幕を下ろしました。

新田義貞の主な足跡
乱橋
(みだればし) 
 材木座の水道路交差点から海の方へ少し行ったところに架かる。濫橋とも書く。
 新田義貞の軍勢が鎌倉に攻め入った時、北条幕府軍の防御線がくずれはじめたのがこの橋の辺りだったことから、乱橋と呼ばれるようになったといわれています。 
仮粧坂
(けわいざか) 
 藤沢を経て武蔵方面に通じる、戦略上きわめて重要な拠点であり、新田義貞が鎌倉攻めの際に、この仮粧坂に軍の主力を向け、激戦地となりました。
貝吹地蔵 瑞泉寺の裏山にあり、新田義貞の鎌倉攻めの際、自害した北条氏最後の得宗の首を新田勢に渡すまいと持って逃げた家来を、貝を吹いて導いたというお地蔵さまです。
小動神社
(こゆるぎじんじゃ)
 新田義貞は、鎌倉攻めの際に戦勝祈願し、後に社殿を再興しました。
九品寺
(くほんじ)
 1336年創建。新田義貞は、北条方の戦死者を弔うため、材木座にある鎌倉攻めの折の本陣跡に九品寺を建立しました。


稲村ヶ崎の史蹟と龍神伝説
「稲村ヶ崎新田義貞徒渉伝説地」の石碑
 新田義貞徒渉の石碑.JPG
 『太平記』によれば、新田義貞は稲村ヶ崎に来たが、鎌倉につづく道は狭く、波打ち際には逆茂木が並べられ、沖合には数百隻もの北条軍の船がおり、とても突破できるような状況ではなかった。
 義貞は腰に差していた黄金造りの太刀を抜いて海中に投げ込み、海に向かって「わが軍のために道を開き給え」と「龍神」に祈ったという。
 その夜、潮が引き、北条軍の船も遥か遠くへ行ってしまい、貞義の軍勢は干潟を渡り、鎌倉へ攻め込んだということです。

稲村ヶ崎駅から極楽寺方面へ向かう道筋に、「十一人塚」の石碑が建てられています
 鎌倉攻めの際に討死した、新田義貞軍の浜手の大将大舘宗氏(おおだちむねうじ)以下の十一人の霊を弔った塚。
 新田義貞軍の大舘宗氏は、極楽寺切通へ攻め入ったが、北条氏側に反撃され、稲瀬川で討死し、そして、宗氏以下の十一人も自刃したということです。
 葬られた場所に十一面観音像が建てられ、霊を弔ったので「十一人塚」と呼ばれるようになり、石碑や塔婆が建てられたとのことです。
 十一人塚.JPG

洲崎古戦場
湘南モノレールの湘南深沢駅近くにある、新田軍と北条軍の激戦地「洲崎古戦場」の碑
 洲崎古戦場石碑.JPG

「洲崎古戦場」の碑の近くに建つ宝篋印塔「泣塔」
 塔の銘には、「文和5年(1356年)」とあります。洲崎での戦いの戦没者の供養塔です。
 一時、手広の青蓮寺に移されたが、毎晩、元の場所を恋しがるようにすすり泣く声がするため戻され、その後、泣き声は止まったといいます。
 泣塔.JPG

東勝寺跡
 開山は栄西の弟子、退耕行勇とされ、開基は北条泰時といわれるが、創建の時期など詳細は不明。
 新田義貞の鎌倉攻めで敗退した北条一門がここに火を放ち、14代執権北条高時以下、一族ら283人、総勢、約870人が自害したといわれます。
 東勝寺は全焼し、その後、寺は再建されて復興しましたが、やがて廃寺となりました。
 手前に流れる滑川はおそらく濠の代わりとなり、城郭としての意味をもつ寺であったということです。
 東勝寺跡.JPG

腹切りやぐら
 宝戒寺後方の屏風山と小富士山に囲まれた葛西ヶ谷の奥、東勝寺跡内にあり、衹園山ハイキングコースの登山口にあります。
 新田義貞の鎌倉攻めで自刃した北条高時はじめ、北条一族の屍を葬ったとされるが、実際の埋葬地は釈迦堂ヶ谷奥やぐら群と推定されています。
 腹切りやぐら.JPG

 
posted by トシ999 at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 鎌倉検定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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