
今回は、「浄光明寺にまつわる地蔵とやぐらについて」です。
[5]次の文の〔 @ 〕,〔 A 〕に最も適当な語句を書きなさい。ただし,〔 @ 〕,〔 A 〕両方できて正解とする。 (36) 〔 @ 〕,〔 A 〕ともに漢字で書きなさい。
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・浄光明寺は、「足利尊氏や足利直義」の帰依は厚く、尊氏による寺領寄進、直義によ
る仏舎利の寄進などが行われました。
正解は、「@矢拾 A多宝」です。 |
◎「矢拾地蔵」の伝説
「足利直義」が戦いの場で矢が尽きたとき、子供の僧が矢を持ってきて助けてくれたということです。 これがあとで、直義が日ごろ信仰しているお地蔵様と分かりました。 この伝説が、お地蔵様の名前の由来となったと伝えられています。 |
・「矢拾地蔵」は、鎌倉二十四地蔵霊場の17番札所「浄光明寺」のお地蔵様です。
※「浄光明寺」については、「鎌倉扇ヶ谷のお寺を見る(泉谷山)」を参照。
<浄光明寺の「収蔵庫」>
・「矢拾地蔵」は、仏殿の左側にある白い建物の収蔵庫に安置されています。
ここには、本尊阿弥陀三尊像も安置されています。
◎「覚賢塔」の下の谷に分布する「多宝寺やぐら群」とは
・浄光明寺の隣にかつて多宝寺がありました。現在、多宝寺址には妙伝寺が建っていま
す。
多宝寺址には、中世の石造五輪塔「覚賢塔」があります。
その五輪塔の下の谷に分布する「やぐら」を「多宝寺やぐら群」と呼んでいます。
<多宝寺(廃寺)の長老「覚賢」の墓塔(五輪塔)>
・浄光明寺の裏山、多宝寺(廃寺)の「覚賢長老の墓塔」で、1307年に造立されまし
た。
この五輪塔は、4月の「鎌倉まつり」の期間中だけ公開されています。
※覚賢塔への道については、「鎌倉浄光明寺裏の覚賢塔が公開に! 2015.4」を参照。
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