
今回は、「お寺の美術品について」です。
[4]芸術・文化について,次の各問いに答えなさい。 ❖ 芸術・文化について関連あることがらの組み合わせとして誤っているものを1 〜 4 から選びなさい。 (64) 寺と関連する美術品 1 光明寺−「浄土五祖絵伝」 2 常楽寺−「白龍図」 3 光触寺−「頰焼阿弥陀縁起」 4 圓應寺−「初江王坐像」 |
・常楽寺の仏殿の天井には、「雲龍」が描かれています。
正解は、「2 常楽寺−「白龍図」」です。 |
◎中世絵画の中で優れた仏教絵巻の例
・光明寺―「紙本著色当麻曼荼羅縁起」、「紙本著色浄土五祖絵伝」
・光触寺―「紙本淡彩頰焼阿弥陀縁起」
◎粟船山常楽寺(大船)
・臨済宗建長寺派。1237年創建。開山は蘭渓道隆。
建長寺が創建されるまで、宋から来日した蘭渓道隆が滞在していたために元建長寺の
異名があります。
建長寺の開山となる以前、道隆はここで禅を広めました。
・1月25日の文殊祭では、秘仏の木造文殊菩薩坐像が開帳されます。
<阿弥陀三尊像が祀られている「仏殿」>
<仏殿天井に描かれた狩野雪信の「雲龍」>
※「夜毎に出歩く龍」の伝説
常楽寺の仏殿天井には狩野雪信が描いたといわれる「雲龍」があります。 この龍は毎日夜になると水を飲みに出かけるため、お堂がミシミシと鳴って困っていました。 そこで出歩かないように両目を塗りつぶしたところ、音がしなくなったという逸話が残されています。 改めて眺めてみると、なるほど目には瞳が描かれていないようです。 |
<「銅造梵鐘」は、建長寺、円覚寺と並ぶ鎌倉三名鐘のひとつ>
・「常楽寺梵鐘」は、鎌倉国宝館に展示されています。
→写真は、「ココ」を参照。
<「白龍図」があるのは、円覚寺仏殿の天井です(前田青邨監修、守屋多々志揮毫)>
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