
今回は、「鶴岡八幡宮について」です。
【設問】
@鶴岡八幡宮の祭神は誰か。 A鶴岡八幡宮を現在の地に遷座したのは誰か。 B鶴岡八幡宮本殿の掲額の「八」の字は神聖な神の使いとされている動物の形を使って表されているが、この動物は何か。 |
【解答と解説】
@応神天皇、比売神、神功皇后
A源頼朝
Bハト
◎鶴岡八幡宮(雪ノ下)
・祭神は、応神天皇、比売神、神功皇后。 ・1063年、源頼義が、源氏の守り神として京都の石清水八幡宮を由比郷鶴岡に勧請したことに始まります(由比若宮=元八幡)。 ・1081年に源義家が修復し、1180年に鎌倉入りした源頼朝が、現在の地に遷座して、鶴岡若宮と称しました。 ・1191年に焼失したがすぐに若宮(下宮)を再建。この時、本宮(上宮)が創建され、現在のような上下両宮の姿となりました。 ・1193年には、下拝殿(舞殿)が新造されました。 |
<「応神天皇」と「神功皇后」の系図>

比売神 ・アマテラスとスサノオとの誓いで誕生した宗像三女神、すなわち多岐津姫命(たぎつひめのみこと)・市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)・多紀理姫命(たぎりひめのみこと)の三柱とされるが、主神の母、妻、娘などとされることより、応神天皇の皇后である仲姫命(なかつひめのみこと)とする説もある。 |
<若宮(下宮)>
・現在の若宮は、1624年、徳川幕府2代将軍「徳川秀忠」による鶴岡八幡宮大改修時の
ものです。
<本宮(上宮)>
・現在の本宮は、1828年、徳川幕府11代将軍「徳川家斉」によって再建造営された
ものです。
<本殿の掲額の「八」の字は、ハト>
<本殿の階段上から見る「舞殿」>
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