
今回は、「鎌倉市の地域について」です。
【設問】
@鎌倉の中でも専業農家があり、農耕地がほかに比べて多い地域はどこか。 A鎌倉に大企業が進出してきたのは、1936年(昭和11)の松竹撮影所の移転が契機で、大手企業や下請けの中小企業の工場が作られ、鎌倉が活性化した地域はどこか。 B戦後は、鎌倉市が1953年(昭和28)にある条例を設けたことで、この地区に工場が増えるようになったが、この条例は何か。 |
【解答と解説】
@手広・関谷地区
A大船・深沢地区
B工場誘致条例(「企業誘致の奨励措置に関する条例」)
◎鎌倉市の地域
人口は、約17万人で、大きく5つの地域に分けられます。
地域名称 | 特徴 |
・鎌倉地域 | 市街地区 |
・腰越地域 | 漁業と住宅地 |
・深沢地域 | 住宅地と工場地帯 |
・大船地域 | 住宅地と商工業地帯 |
・玉縄地域 | 住宅地と農地が多く残る |

<鎌倉市航空地図>

※昭和の初めごろまで、鎌倉には鎌倉彫、貝細工、正宗工芸など家内工業と、鎌倉ハムの工場があるだけで、大きな工場はありませんでした。
鎌倉に大企業が進出してきたのは、1936年(昭和11)、松竹撮影所の大船移転が最初です。
戦後は、市が1953年(昭和28)に「工場誘致条例」を設けたことで、「大船・深沢地区」に、工場が増えました。
(条例は、8年後に廃止。)
※工業の発展により農家は激減したが、現在では都市型農業で、2015年(平成27)のデータによると、農業に携わる人数は219名、耕地面積は54haです。
専業農家は、「手広・関谷地区」に限られ、わずかな戸数ですが生産性の向上に努めています。
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