
今回は、「光触寺の頰焼阿弥陀の伝説」についてです。
[1]次の各問いについて,最も適当なものを1 〜 4 から選びなさい。 (23) 次のうち,光触寺の頰焼阿弥陀の伝説に関わりが深いものはどれか。 1 2 ![]() ![]() 3 4 ![]() ![]() |
・1は、紙本著色結城合戦絵詞。 2は、六地蔵。
・3は、名越切通。 4は、紙本淡彩頰焼阿弥陀縁起。
正解は、「4(紙本淡彩頰焼阿弥陀縁起)」です。 |
◎岩蔵山光触寺(こうそくじ)(十二所)
・時宗。1279年創建。開山は作阿。開基は一遍。
開山の作阿は元真言宗の僧侶だったため、念仏道場として栄えました。
・寺宝は、平安中期の仏師、定朝作と伝わる木造聖観音菩薩立像や身代わりに左頰に
焼印を押された跡があるといわれる頰焼阿弥陀如来、絵巻物「頰焼阿弥陀縁起」等。
・本堂に祀られた本尊の「阿弥陀如来像」は通常拝観できませんが、6月と10月の第一
土曜日には特別御開帳されます。
<紙本淡彩頰焼阿弥陀縁起>
・「阿弥陀如来像」にまつわる伝説は、次のようなものです。
光触寺の女が運慶に阿弥陀仏を彫るよう依頼した。女は出来上がった阿弥陀仏をほんの数日間拝んだだけで飽きてしまった。しかし、女に仕えていたお坊さん(万歳法師)は、毎日拝んでいた。 ある日、女の家の物がなくなったことから、法師が盗んだとして、女は法師の頰に焼印を押すよう命じたが、焼印はつかなかった。 数日後、女の夢の中へ阿弥陀仏が現れ、「何故私の頰に焼印を押すのだ」といった。 光触寺の阿弥陀仏には、頰にこの焼印がある。 |
<光触寺案内板>
<光触寺山門>
<本尊阿弥陀如来像が祀られている「光触寺本堂」>
【関連する記事】
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(52)−甘縄神明神社の祭神
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(51)−葛原岡神社の祭神
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(50)−源頼朝が「かくれ里」で見つけた..
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(49)−大町の八雲神社の始まり
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(48)−護良親王が「大塔宮」と呼ばれる..
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(47)−本殿が鎌倉最古の神社建築の神社..
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(46)−鶴岡八幡宮本宮の掲額の「八」の..
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(45)−光則寺の「土牢御書」の石碑
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(44)−高徳院の境内奥にある石碑
- 2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(43)−能蔵寺(来迎寺の前身)の建立理..