2020年02月28日

鎌倉光触寺の頰焼阿弥陀の伝説のこと−(2019年鎌倉検定1級の問題から)

2019年11月に行われた鎌倉検定1級の問題をひも解いて、鎌倉をよく知りましょう。

今回は、「光触寺の頰焼阿弥陀の伝説」についてです。
[1]次の各問いについて,最も適当なものを1 〜 4 から選びなさい。
 (23) 次のうち,光触寺の頰焼阿弥陀の伝説に関わりが深いものはどれか。   
   1                  2
   23-1_R .jpg  23-2_R .jpg
   3                  4
   23-3_R .jpg  23-4_R.jpg 

 ・1は、紙本著色結城合戦絵詞。  2は、六地蔵。
 ・3は、名越切通。        4は、紙本淡彩頰焼阿弥陀縁起

正解は、「4(紙本淡彩頰焼阿弥陀縁起)」です。 

 ◎岩蔵山光触寺(こうそくじ)(十二所)
 ・時宗。1279年創建。開山は作阿。開基は一遍。
  開山の作阿は元真言宗の僧侶だったため、念仏道場として栄えました。
 ・寺宝は、平安中期の仏師、定朝作と伝わる木造聖観音菩薩立像や身代わりに左頰に
  焼印を押された跡があるといわれる頰焼阿弥陀如来、絵巻物「頰焼阿弥陀縁起」等。
 ・本堂に祀られた本尊の「阿弥陀如来像」は通常拝観できませんが、6月と10月の第一
  土曜日には特別御開帳されます。

紙本淡彩頰焼阿弥陀縁起
 ・「阿弥陀如来像」にまつわる伝説は、次のようなものです。
 光触寺の女が運慶に阿弥陀仏を彫るよう依頼した。女は出来上がった阿弥陀仏をほんの数日間拝んだだけで飽きてしまった。しかし、女に仕えていたお坊さん(万歳法師)は、毎日拝んでいた。
 ある日、女の家の物がなくなったことから、法師が盗んだとして、女は法師の頰に焼印を押すよう命じたが、焼印はつかなかった。
 数日後、女の夢の中へ阿弥陀仏が現れ、「何故私の頰に焼印を押すのだ」といった。
 光触寺の阿弥陀仏には、頰にこの焼印がある。

光触寺案内板
 光触寺案内板_R.JPG

光触寺山門
 光触寺門前_R.JPG

 光触寺山門_R.JPG

本尊阿弥陀如来像が祀られている「光触寺本堂」
 光触寺本堂_R.JPG

 
posted by トシ999 at 00:00| Comment(0) | 鎌倉検定(過去問) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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