
今回は、最後33件目の「猪熊邸(旧武基雄自邸)(極楽寺)」です。
※全体については、「鎌倉の景観重要建築物等のまとめ(改訂版) 2020.10」を参照。
◎猪熊邸(旧武基雄自邸)(極楽寺):指定第36号 令和2年10月9日
<鎌倉市広報資料より抜粋> 猪熊邸(旧武基雄自邸)は、極楽寺に所在する建築家・武基雄の旧自邸です。一辺7.2メートルの正方形の平面上に方形(ほうぎょう)造り屋根を架けた主体部と、それに接続する長方形の平屋建て部からなる明確な構成は、武氏のモダニズムの理念をよく表わしています。 鎌倉特有の高低差の大きい谷戸の地形を活かして躯体を半ば地下に埋め込んでいるため、細い路地の奥に武氏自ら「三角の箱」と呼んだ方形造りの屋根が浮かんで見える景観は、戦後モダニズム建築と緑豊かな古くからのまち並みが新旧の融合を見せています。 |
※武基雄(1910〜2005年):
戦後モダニズムの建築家で、早稲田大学名誉教授。武建築設計研究所を主宰。
鎌倉商工会議所の設計者。
<猪熊邸(旧武基雄自邸)の外観>
・1975年(昭和50)建築。非公開。

※「景観重要建築物等」とは
・鎌倉市は、鎌倉の保養別荘地時代の風情をしのばせる洋風や和洋折衷の建築物、和風商家などを、「景観重要建築物等」と指定し、保存活用を支援・保護する制度を設け、古都鎌倉の独特の町並みを保存しています。 (現在、全33件) |