
鎌倉では希少な浄土真宗のお寺「成福寺」の境内、本堂前に「親鸞聖人像」が建っています。
◎親鸞聖人(1173〜1263年)
・鎌倉時代前半から中期にかけての僧。浄土真宗の宗祖。 ・9歳で出家し、比叡山で修行したが29歳の時、比叡山の仏教と決別し、法然上人と出会い、法然上人を生涯の師と仰ぎました。 ・30代後半には、鎌倉で布教し、鎌倉にも浄土真宗の寺がいくつかあったが、小田原北条氏によって迫害されたため、武蔵や三浦に移っていったという。 ・そのために、鎌倉には浄土真宗の寺は少なく、親鸞聖人像も鎌倉周辺に限られています。 |
<本堂前の「親鸞聖人像」>
◎亀甲山成福寺(小袋谷)
・鎌倉ではめずらしい浄土真宗。本尊は阿弥陀如来。 ・木造聖徳太子像は16歳の太子をかたどったもので、玉眼を入れ、彩色を施した写実的な像。聖徳太子像は親鸞から与えられたものという。 ・開山は成仏で、3代執権北条泰時の子泰次といわれています。幼少より仏教を学び、得度の後は天台宗の僧となりました。 その後、1232年、親鸞に師事した泰次は、成仏の名をもらい、天台宗から浄土真宗に改宗。 ・鎌倉幕府が倒れた時の住職成円は、14代執権北条高時の実弟だったため寺を追われ、以後、70年ほど無住だったということです。 |
<山門>
<秋のイチョウ黄葉の「境内」と、初春の白梅が咲く「本堂」>
<市指定天然記念物の「ビャクシン」>
<春の「カワヅザクラ」、夏の「サルスベリ」、秋の「イチョウ」>

<「男はつらいよ」シリーズの御前様、俳優「笠智衆」の墓>
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