
今回は、源頼家の妻・若狭局ゆかりの「蛇苦止堂」についてです。
妙本寺は、「鎌倉殿の13人」のひとり比企能員ゆかりの寺です。
◎長興山妙本寺(大町)
・1260年創建。開山は日蓮。開基は比企能員の子、比企能本。
・山号の「長興」は比企能本の父能員の法号、寺号の「妙本」は母の法号。
・境内には、頼家の嫡男の「一幡」、娘の「竹御所」を供養する石碑などがあります。
◎蛇苦止堂
・「比企ヶ谷」の妙本寺にあり、源頼家の妻・若狭局(比企能員の娘)を祀っています。 ・1203年、比企氏の乱で比企一族は北条時政に滅ぼされ、若狭局の子で6歳の一幡も殺害され、若狭局は家宝を抱いて井戸に飛び込んだということです。 ・1260年、北条政村の娘に突然「讃岐局」を名乗る怨霊が乗り移り、娘は錯乱して大蛇となって苦しんでいるというのです。 ・その後、政村は、大蛇となって娘に乗り移った若狭局(=讃岐局)の怨霊を鎮めるため、蛇苦止明神として祀り、若狭局(=讃岐局)を供養し加持祈祷をした結果、政村の娘は癒したといいます。 |
<妙本寺の「蛇苦止堂」の場所>
・妙本寺の総門を入ってしばらく先を進み、左側の上りの道を行きます。
<「蛇苦止堂」とその周辺の様子>
<蛇苦止の井>
・比企氏の乱の際に、若狭局が家宝を抱いて飛び込んだとする井戸>
※境内にある源頼家の嫡男の「一幡」、娘の「竹御所」を供養する石碑
<一幡の袖塚>
<竹御所(源媄子(よしこ))の墓>