
今回は、「鎌倉五名水の1 つ銭洗水」についてです。
[1]鎌倉の歴史・旧跡に関する記述について,最も適当なものを1 〜 4 から選びなさい。 ⒄ 鎌倉五名水の1 つ,佐助の銭洗水で金銭を洗うと特に福利が増すといわれているのは何の日か。 1 巳の日 2 寅の日 3 酉の日 4 辰の日 |
・銭洗水は、源頼朝や北条時頼にまつわる伝説が残る「銭洗弁財天宇賀福神社」にあります。
・隠れ里に湧く霊水として、巳の年の1185年の巳の日、宇賀福神が翁の姿で源頼朝の夢枕に立ち、そのお告げで発見したといいます。
・5代執権北条時頼は、巳の年の1257年に参拝し、ここの水で銭を洗って福銭とし、人々の健康と繁栄を祈ったといいます。
正解は、「1 巳の日」です。 |
※鎌倉五名水の1 つ銭洗水は、「源頼朝や北条時頼にまつわる神社のこと−(2018年鎌倉検定1級の問題から)」を参照。
◎鎌倉五名水の1 つ銭洗水
・1185年の巳の月の巳の日、「源頼朝」の夢枕に宇賀福神が立ち、「西北の仙境に湧きだしている霊水で神仏を祀れば、国内は平穏になる」と告げたとされます。頼朝は、夢のお告げどおりに泉を発見し、宇賀福神を祀ったといいます。 ・13世紀の半ば、5代執権「北条時頼」は、金銭をこの水で洗い清めると同時に、己の心身を清め、行いを慎めば、不浄の塵埃が消えて清浄の福銭になる、と人々に勧め、自ら率先して金銭を洗い、一族の繁栄を祈りました。 |
<「銭洗水」の場所>
<銭洗弁財天宇賀福神社の「銭洗水」>
◎銭洗弁財天宇賀福神社(佐助)
・祭神は、本宮が市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、奥宮が弁財天。
・源頼朝が夢のお告げで発見し、北条時頼がこの水で金銭を清めること人々に勧め、この水でお金を洗うと何倍にもなって戻ってくるといわれる。
・特に「巳の日」は、ザルでお金を洗って商売繁盛などの福徳を願う参詣者が多く訪れる。
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