
今回は、「鶴岡八幡宮の1月4日の神事」についてです。
[6]次の文の〔 @ 〕,〔 A 〕に最も適当な語句を書きなさい。 ただし,〔 @ 〕,〔 A 〕両方できて正解とする。 (59) 〔 @ 〕は漢字,〔 A 〕は4 字で書きなさい。 毎年1 月4 日に鶴岡八幡宮で行われる〔 @ 〕は,1191 年(建久2)の大火で焼けた社殿を源頼朝が再建する際,船から上げられた用材を由比ヶ浜より運んで木造りしたという〔 A 〕の故事に因む神事である。 |
・古来、重要な工事を始める前に行った神事です。
・御神木が二の鳥居から舞殿まで運ばれる時に、鎌倉木遣唄が歌われています。
※鶴岡八幡宮の神事は、「ふりかえり鎌倉―鶴岡八幡宮の1月の行事(鎌倉検定:行事編(1))」を参照。
正解は、「@手斧始式、 A御柱引き」です。 |
◎手斧始式(1月4日:鶴岡八幡宮)
・1191年の大火で焼けた社殿を源頼朝が再建する際、船から上げられた用材を由比ヶ浜より運んで木造りしたという御柱引きの故事に因む神事。 ・古儀保存の意味と、年間を通して行われる営繕の事始めの儀式として、さらには鎌倉全市の大工や鳶職など、建築関係者の工事始めの式としての意味も加わって営まれています。 ・二の鳥居より段葛を、神職の先導のもとに、鳶職が木遣唄も勇ましくご神木を運ぶところから神事は始まり、舞殿前では、烏帽子直垂姿の「幣振役・工匠・鋸役・墨打役・手斧役・槍かんな役」が、それぞれ現在では目にふれる機会の少ない所作を古式ゆかしく再現します。 |
・幣振役
・工匠
・鋸役
・墨打役
・手斧役
・槍かんな役
・玉串を捧げて拝礼
※手斧始式は、「鎌倉に関する用語(手斧始式)の読みのこと−(2017年鎌倉検定1級の問題から)」を参照。
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