
「甘縄神明神社」は、前回の「神社のこと―鎌倉検定2014年1級の問題から見た鎌倉(6)」でも出てきましたが、710年創建で、長谷の鎮守であります。
行基が草創し、豪族染屋時忠(由比の長者)が建立しましたが、神明神社の祭神は天照大神です。
<本殿>
<石段下境内>
<この時期、鳥居をくぐると石段の前にはまだなんとか桜が咲き誇っています。>
<安達盛長邸址の石碑>
安達盛長は、源頼朝が伊豆蛭ヶ小島に流されていた頃からその側近として仕えた御家人で頼朝から信頼を受けていました。
(下図の「時宗の系図」を参照。)
<北条時宗産湯の井>
時宗の祖母は安達景盛の娘の「松下禅尼」で、時宗夫人は安達泰盛の養女の「覚山尼」です。
安達家は時宗夫人の実家で、時宗もこの地で1251年に生まれました。
<時宗の系図>

<万葉集歌碑>
(鎌倉の見越崎の崖は崩れやすい所ですが、あなたに後悔させることなどありません。この崖のように崩れるような心を持ってはいませんから。)
<川端康成邸>
鳥居の左側には、「川端康成邸」があります。
小説『山の音』は、長谷を舞台にして描かれています。