2016年02月06日

北鎌倉のお寺を見る(福源山)

写真を見ながら鎌倉を知ろう、というテーマで進めていきます。

次の写真は、“鎌倉のどこか?”、考えながらいきましょう。(正解は、最下段)
<山門>
 臨済宗建長寺派のお寺です。
 1160年、平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道の菩提を弔うため、俊道の子、山ノ内經俊が庵を創建したのが、始まりです。
明月院山門.JPG1256年、北条時頼が「最明寺」を創建したが廃寺となり、その後、北条時宗が蘭渓道隆を開山として「禅興寺」を創建
1380年、鎌倉公方足利氏満から命を受けた上杉憲方が禅興寺を中興

明治初年、元のお寺が廃寺となり筆頭支院だけが残り、現在の形になりました。

<本堂>
明月院4.JPG左側には、「方丈」の額が掲げられています。

本尊は聖観世音菩薩。

<開山堂>
開山堂.JPGこのお堂は、禅興寺の時代にあった「宗猷(そうゆう)堂」を後に開山堂としたものです。

開山密室守厳の木造、最明寺以降の歴代住持の位牌が祀られています。

開山堂右横には「瓶ノ井」が、左横には「上杉憲方の墓と伝えられるやぐら」があります。

<瓶ノ井>
瓶ノ井.JPG鎌倉十井の一つ「瓶ノ井」があります。
別名、「甕ノ井(かめのい)」ともいわれています。

二個の瓶を並べて上下させながら水を汲む井戸の意味が由来ということです。

<開山堂横のやぐら>
明月院やぐら.JPG市内現存のやぐらでは最大
(間口約7m、奥行き6 m、高さ3m)

基壇上部に「十六羅漢」像の浮き彫りがあり、このやぐらが「羅漢洞」といわれる由縁となっています。

壁面の如来.JPGやぐらの壁面中央には「釈迦如来」、「多宝如来」が浮き彫りにされています。

やぐら中央に中興開基の関東管領「上杉憲方」を祀る宝篋印塔、その前には禅宗様式を表した香炉が安置されています。

<花木>
・6月のアジサイは有名で、「紫陽花寺」といわれています。
明月院総門.JPG(総門から境内を覗いて見る)

明月院山門アジサイ.JPG(山門前の階段とアジサイ)

明月院アジサイ.JPG(アジサイと背後の竹林)

花想い地蔵.JPG(花想い地蔵)

明月院ブルー.JPG(境内はヒメアジサイで包まれます)




※正解は、福源山明月院
 
posted by トシ999 at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 寺院・神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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