次の写真は、“鎌倉のどこか?”、考えながらいきましょう。(正解は、最下段)
<正月の総門>
正月は、北条氏の家紋「三つ鱗」が入った幕を張っています。
家紋「三つ鱗」は、北条時政が、江ノ島弁財天に子孫繁栄を祈願したとき、美女に変身した大蛇が神託を告げ、三枚の鱗を残して消えたことに因むということです。
「巨」の字に「、」が余計に付いています。
10世住職で宋の禅僧、一山一寧(いちさんいちねい)の筆と伝えられ、この点により引き締まって見えることから百貫の価値があるとされ、「百貫点」といわれています。
<三門>
1775年に、万拙碩誼(ばんせつせきぎ)和尚などの努力によって再建されました。
「狸の三門」ともいわれています。
これは三門建立の折、この寺で育てられた古狸がその恩義に報いようと、僧侶の姿に身を変えて住職を助けて大活躍したという言い伝えによります。
<鐘楼>
1255年、関東の鋳物師の筆頭であった物部重光によって鋳造されたもので、「鎌倉三名鐘」の一つです。
最近、鐘楼の茅葺屋根の葺き替えが終って新しくなりました。
<仏殿と法堂>
三門の先には、本尊地蔵菩薩を祀った仏殿と、千手観音菩薩を祀った儀式法要を行う法堂が並んでいます。
仏殿は、1647年に芝増上寺より徳川秀忠夫人お江(崇源院)の霊屋を移築したものです。
法堂は、1814年に再建されたものです。
<唐門、方丈>
法堂の先には、屋根が唐破風になっている唐門があり、その奥に方丈があります。
方丈は、本来住職が居住する所でしたが、宝物風入れなどの行事でも使用されています。
<庭園>
円覚寺庭園、瑞泉寺庭園と並び国指定名勝となっています。
<半僧坊大権現>
明治23年に静岡の方広寺(奥山半僧坊)から寺の鎮守として勧請され、半僧坊のお供とされる烏天狗とともに祀られています。
<花木>
・ビャクシン
市指定天然記念物です。
※正解は、巨福山建長寺
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