次の写真は、“鎌倉のどこか?”、考えながらいきましょう。(正解は、最下段)
<惣門(写真左)は閉じていますので、正門の横の通用門(写真右)から入ります>
開山は水戸家初代徳川頼房の息女玉峯清因(徳川光圀の姉)。
開基は太田道灌から数えて4代の孫康資の娘で、頼房の猶母。
1636年、太田道灌の土地に、この寺を建立しました。
正門(山門ではありません)には、太田家の桔梗と徳川家の葵が組み合わさった紋が掲げられています。
<水戸御殿とも呼ばれたという>
境内奥にある竹林には、その名残として「姫御殿跡地」の案内板が立っています。
現在、鎌倉で唯一の尼寺です。
<山門>
山門をくぐると、仏殿があります。
<仏殿>
※阿弥陀三尊とは、極楽浄土で人々のために説法を行っている「阿弥陀如来」と、その両脇侍に、向かって左に「勢至菩薩」、右に「観音菩薩」が配置されたものです。
<鐘楼>
梵鐘には林道春撰の銘文が刻まれ、その末尾に「寛永二十年五月吉日 法印道春撰 治工大河四郎左衛門吉忠」と記されているということです。
<写真左の「唐門(祠堂門)」をくぐると、開基を祀る「祠堂」(写真右)があります>
<阿仏尼の墓>
通用門を出たかつての境内に、冷泉為相の母で、「十六夜日記」の著者、阿仏尼の墓といわれる供養塔があります。
<花木>
季節ごとにいろいろな花が咲いています。
・ツバキ(侘助):2月上旬〜3月上旬
境内の奥、開基の位牌を安置する祠堂の前にあります。
・ヤマブキ:4月中旬〜下旬
※太田道灌の伝説
「七重八重 花は咲けども 山吹の実の ひとつだになきぞ悲しき」の古歌にちなんだ伝説です。
→「4月の鎌倉の見どころの花」を参照。
・ヒガンバナ:9月中旬
※正解は、東光山英勝寺
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