2021年11月15日

鎌倉の釈迦如来像はどこで見られるでしょうか

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
鎌倉の寺院に祀られている本尊「釈迦如来像」を、気軽に拝観できる場所を考えてみました。
釈迦如来像が通常一般公開されている寺院は少なそうです。

如来とは
 ・仏の中の最高ランク。「悟りを開いた人物」を指します。
 ・釈迦如来の他、薬師如来、大日如来、阿弥陀如来など沢山の如来がいます。

釈迦如来(しゃかにょらい)
 ・釈迦とは、紀元前5世紀ごろ実在したゴータマ・シッダールタという人物です。
 ・もとはシャカ族の部族の王子で、出家して悟りを開いて「釈迦如来」となりました。
 ・釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)も同じ意味。

「釈迦如来像」が祀られている寺院と、気軽に拝観できる寺院
寺院名
釈迦如来像の特徴等(○印が気軽に拝観できる寺院)
円覚寺○宝冠釈迦如来坐像
東慶寺○釈迦如来坐像
浄智寺○木造三世仏坐像の一つ釈迦如来坐像
長壽寺○釈迦如来坐像(特定拝観日のみ)
瑞泉寺○釈迦牟尼仏
本覚寺釈迦三尊像
壽福寺宝冠釈迦如来坐像
龍寳寺釈迦三尊像
大慶寺釈迦如来坐像
極楽寺清凉寺式釈迦如来立像
報国寺釈迦牟尼仏
浄妙寺釈迦如来坐像

円覚寺の仏殿:宝冠釈迦如来坐像
 円覚寺仏殿_R.JPG

 宝冠釈迦如来坐像_R.JPG

東慶寺の本堂:釈迦如来坐像
 東慶寺本堂_R.JPG

 東慶寺釈迦如来坐像_R.JPG

浄智寺の曇華殿:木造三世仏坐像の一つ釈迦如来坐像
 浄智寺曇華殿_R.JPG

 浄智寺釈迦如来坐像_R.JPG

長壽寺の本堂:釈迦如来坐像(特定拝観日のみ)
 長壽寺釈迦如来坐像_R.jpg

瑞泉寺の本堂:釈迦牟尼仏
 瑞泉寺本堂_R.JPG

 瑞泉寺釈迦牟尼仏_R.JPG

 
posted by トシ999 at 07:00| Comment(0) | 寺院・神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月31日

ふりかえり鎌倉―小動神社の起源(鎌倉検定:寺院・神社編(15))

鎌倉検定過去問を振り返り、鎌倉を楽しむ回として情報をお届けします。

今回は、「小動神社の起源について」です。
設問
@小動神社の「こゆるぎ」の名前の由来になったと伝わる、かつてあったとされる美木は何の木か。
A小動神社が建立されるきっかけとなった美木を、「天女遊戯の霊木」と称賛したのはだれか。
B鎌倉攻めの際に戦勝祈願し、のちに社殿を再興したのはだれか。

解答と解説
@松
A佐々木盛綱
B新田義貞


小動神社(腰越)
・昔、「こゆるぎの松」という、風もないのに揺れる美しい松の木があったことから、小動崎という名前のついた岬に建っています。

・文治年間(1185〜1190年)、江の島詣でに訪れた佐々木盛綱が、その松に魅せられ、父祖の領地近江国の八王子宮を勧請したのが始まりです。
 盛綱は、琴の音を奏でるように葉を揺らせる松を、「天女遊戯の霊木」と称賛したといいます。
 盛綱は、源頼朝の挙兵に加わった武将で、伊予や越後の守護となりました。

・1333年、新田義貞は、鎌倉攻めの際に戦勝祈願し、のちに社殿を再興しました。

・明治の神仏分離で小動神社と改称し、1873年、腰越区の鎮守として村社に列格されました。

小動神社の案内板
 小動神社案内板.JPG

小動神社入口の「鳥居」と境内の「社殿」
 小動神社鳥居.JPG

 小動神社社殿.JPG

 小動神社扁額.JPG

小動神社の「展望台説明板」と「パノラマ展望」
 小動神社展望台説明板.JPG

 小動神社展望台パノラマ.JPG

腰越漁港から見る[小動岬]
 小動岬.JPG

 
posted by トシ999 at 08:00| Comment(0) | 寺院・神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月30日

ふりかえり鎌倉―「百貫点」ともいわれる扁額がある寺(鎌倉検定:寺院・神社編(14))

鎌倉検定過去問を振り返り、鎌倉を楽しむ回として情報をお届けします。

今回は、「「百貫点」ともいわれる扁額がある寺について」です。
設問
@総門の山号を表す「巨福山」の「巨」に筆の勢いで加わった一点は非常に重みがあるため、「百貫点」ともいわれる扁額がかかった寺はどこか。
Aこの寺の寺名は何に因んでつけられたか。
Bこの寺の開山で、「大覚禅師」という日本初の禅師号を与えられた僧とはだれか。

解答と解説
@(巨福山)建長寺
A創建時の元号
B蘭渓道隆


巨福山建長寺(山ノ内)
・1253年創建。開山は、宋の蘭渓道隆。開基は、5代執権北条時頼。
蘭渓道隆(1213〜1278年)は、1249年に北条時頼が中国の宋から招いた高僧で、大覚禅師とも呼ばれます。
 7月23、24日に開山忌が行われたばかりです。

・「鎌倉五山第一位」の臨済宗寺院で、日本で最初の禅専門道場の禅寺です。
・山号は、寺の前を通る巨福呂坂に、寺名は、1253年(建長5)創建時の元号(建長)に由来します。

 建長寺西外門.JPG

 建長興国禅寺.JPG

建長寺「総門」と「説明板」
 建長寺総門.JPG

 建長寺総門説明板.JPG

「巨福山」(「巨」の字に「、」(百貫点))の扁額
 ・10世住職で宋の禅僧、一山一寧(いちさんいちねい)の筆と伝えられ、この点により
  引き締まって見えることから百貫の価値があるとされ「百貫点」といわれています。
 巨福山.JPG

 ※蘭渓道隆(大覚禅師)については、「鎌倉建長寺の開山忌を見る 2019.7」を参照。

 
posted by トシ999 at 08:00| Comment(0) | 寺院・神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする