2020年12月17日

鎌倉の景観重要建築物等−旧三橋旅館蔵(長谷)

鎌倉検定公式テキストブックに記載されている「芸術・文化」章の中から、「鎌倉の景観重要建築物等」について、解説していきます。

今回は「旧三橋旅館蔵(長谷)」です。
 ※全体については、「鎌倉の景観重要建築物等のまとめ(改訂版) 2020.10」を参照。

旧三橋旅館蔵(長谷):指定第35号 令和元年(平成31)3月31日
<鎌倉市HPより>
 旧三橋旅館蔵は、長谷に所在する土蔵ですが、かつて広く外観その名を知られていた「三橋旅館」の当時から存続する遺構と考えられます。
 2階建ての土蔵とその付属室である平屋建ての蔵前からなる複合建築で、街路から望む白壁が印象的な土蔵であり、地域のランドマークとなっています。
 土蔵は切妻造り桟瓦葺の2階建て、大壁造、漆喰塗り建築で、南面に桟瓦葺下屋庇を設け1階の出入口を備えています。そして西面の1階および2階に窓を設け、それぞれ銅板葺の庇屋根を備え、北面2階にも同様な窓を設けています。
 一方、蔵前は土蔵東面に接して建つ寄棟造り、妻入、赤色釉薬桟瓦葺屋根とした平屋建ての建築で、屋内西側は土蔵2階へ向かう階段室出入口に通じています。

旧三橋旅館蔵の外観
 ・大正〜昭和初期に建築。非公開。
 ・長谷の狭い路地に建っています。
 旧三橋旅館蔵1_R.JPG

 旧三橋旅館蔵2_R.JPG

 旧三橋旅館蔵3_R.JPG



※「景観重要建築物等」とは
・鎌倉市は、鎌倉の保養別荘地時代の風情をしのばせる洋風や和洋折衷の建築物、和風商家などを、「景観重要建築物等」と指定し、保存活用を支援・保護する制度を設け、古都鎌倉の独特の町並みを保存しています。
 (現在、全33件)


 
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2020年12月14日

鎌倉の景観重要建築物等−旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所(長谷)

鎌倉検定公式テキストブックに記載されている「芸術・文化」章の中から、「鎌倉の景観重要建築物等」について、解説していきます。

今回は「旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所(長谷)」です。
 ※全体については、「鎌倉の景観重要建築物等のまとめ(改訂版) 2020.10」を参照。

旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所(長谷):指定第34号 平成31年3月22日
<鎌倉市HPより>
 主要地方道藤沢鎌倉線大仏坂トンネルの鎌倉側入口すぐ東側に建つ加圧ポンプ所で、神奈川県営の水道事業の最初の遺構であり、戦前の鎌倉の水道施設の希少な遺構です。
 また、全面スクラッチタイル張り外観は、大仏坂トンネル近辺の景観の大きなポイント的要素となっています。
 ポンプの機械設備そのものは残っていませんが、建物内には、クレーンも残されており、大仏坂トンネルとあいまって、鎌倉の戦前の産業遺構群を形成しています。

 ※同施設は湘南地域が発展するにつれ、水不足に悩まされるようになったことから、県が水道水を供給する設備の一環として、1936年に完成させたもの。1961年に廃止されました。

旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所の外観
 ・1936年(昭和11)建築。
 鎌倉加圧ポンプ所1_R.JPG

 鎌倉加圧ポンプ所2_R.JPG

 鎌倉加圧ポンプ所3_R.JPG



※「景観重要建築物等」とは
・鎌倉市は、鎌倉の保養別荘地時代の風情をしのばせる洋風や和洋折衷の建築物、和風商家などを、「景観重要建築物等」と指定し、保存活用を支援・保護する制度を設け、古都鎌倉の独特の町並みを保存しています。
 (現在、全33件)


 
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2020年12月09日

鎌倉の景観重要建築物等−極楽洞(極楽寺)

鎌倉検定公式テキストブックに記載されている「芸術・文化」章の中から、「鎌倉の景観重要建築物等」について、解説していきます。

今回は「極楽洞(極楽寺)」です。
 ※全体については、「鎌倉の景観重要建築物等のまとめ(改訂版) 2020.10」を参照。

極楽洞(極楽寺):指定第33号 平成22年11月24日
<鎌倉市HPより>
 極楽洞は、江ノ島電鉄極楽寺駅―長谷駅間にあるトンネルの極楽寺駅側にある煉瓦造りの坑門です。
 電気鉄道のトンネルとして、今なお建設当時の原型をとどめているものは全国的に極めて希少で、桜橋から見下ろす景観は、古都鎌倉に近代化の息吹を伝えた江ノ島電鉄の歴史を偲ばせています。

極楽洞の説明板
 極楽洞説明板_R.JPG

極楽洞の外観
 ・1907年(明治40)建造。
 極楽洞1_R.JPG

 極楽洞2_R.JPG

江ノ島電鉄の「極楽洞・千歳開道」の説明板
 江ノ島電鉄極楽洞説明板_R.JPG

「極楽洞」と刻まれた藤沢側(極楽寺駅側)のトンネル上部の表示
 ・明治時代の政治家曾禰荒助が書いた文字を象った碑文
 極楽洞表示_R.JPG

「千歳開道」と呼ばれる鎌倉側(長谷駅側)のトンネル
 極楽洞_R.JPG



※「景観重要建築物等」とは
・鎌倉市は、鎌倉の保養別荘地時代の風情をしのばせる洋風や和洋折衷の建築物、和風商家などを、「景観重要建築物等」と指定し、保存活用を支援・保護する制度を設け、古都鎌倉の独特の町並みを保存しています。
 (現在、全33件)


 
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