2019年10月17日

ふりかえり鎌倉―十夜法要(鎌倉検定:行事編(10))

鎌倉検定過去問を振り返り、鎌倉を楽しむ回として情報をお届けします。

今回は、「十夜法要について」です。
設問
@10月に、三日三晩にわたり本堂で念仏や御詠歌を唱える十夜法要が行われる寺院はどこか。
A十夜法要は、ある天皇がこの寺院に勅許を与えたことにより、全国の浄土宗寺院にしだいに広まっていったが、その天皇とはだれか。
B十夜法要は、十日十夜にわたり本堂で念仏を唱えると、何年の修行に値するといわれているか。

解答と解説
@天照山光明寺
A後土御門天皇
B千年


天照山光明寺(材木座)
 ・1243年創建。開基は北条経時(4代執権)。開山は然阿良忠(記主禅師)。
 ・北条経時が然阿良忠を招いて創建した佐助ヶ谷の蓮華寺を、1243年に材木座に移して
  「光明寺」と改めました。
光明寺境内案内図
 光明寺案内図_R.jpg

後花園天皇の直筆と伝えられる「天照山」の扁額が掲げられた「山門」
 光明寺山門_R.JPG

光明寺山門説明板_R.jpg

 光明寺山門扁額.JPG

本尊「阿弥陀三尊像」が祀られている「本堂」
 光明寺本堂_R.JPG

 光明寺阿弥陀三尊像_R.JPG

十夜法要
・十日十夜にわたり本堂で念仏を唱えると、千年の修行に値するといわれています。
・1495年、後土御門天皇から光明寺に十夜法要が勅許され、これが現在全国の浄土宗の寺院で盛んに行われるもととなったとされています。
・現在は三日三晩に短縮され、植木市や夜店がたくさん並んで家族連れで賑わい、「お十夜」の名で市民にも親しまれています。

 お十夜のお店1.JPG

 お十夜のお店2.JPG

 
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2019年10月15日

ふりかえり鎌倉―8月10日に行われる縁日(鎌倉検定:行事編(9))

鎌倉検定過去問を振り返り、鎌倉を楽しむ回として情報をお届けします。

今回は、「8月10日に行われる縁日について」です。
設問
@8月10日に参拝すると、46,000日間参拝したのと同じご利益を授かるという四万六千日は、何の縁日か。
Aこの行事が行われる寺院はどこか。
B8月10日午前0時から開門し、地獄に落ちた罪人を苦しみから救おうと、獄卒に代わって火を焚いたため黒くすすけたという黒地蔵を参拝する縁日が行われる寺院はどこか。

解答と解説
@観音菩薩
A杉本寺、長谷寺、安養院など
B鷲峰山覚園寺


四万六千日(杉本寺、長谷寺、安養院ほか)
 ・観世音菩薩の結縁日で、この日に参詣すると四万六千日分の功徳があるといわれて
  います。
 ・深夜から早朝に訪れると良いとされることから、「朝詣(あさまいり)」の別名
  でも呼ばれます。
 ・日数を年に換算すると百年以上になることから、一生功徳があるとされています。

大蔵山杉本寺(杉本観音)・・・・・・鎌倉三十三観音の一番札所
海光山長谷寺(長谷観音)・・・・・・鎌倉三十三観音の四番札所
祇園山安養院田代寺(田代観音)・・・鎌倉三十三観音の三番札所

杉本寺の観音堂:十一面観音菩薩
 杉本寺観音堂_R.JPG

長谷寺の観音堂:十一面観音菩薩
 長谷寺観音堂_R.JPG

安養院の本堂:千手観音菩薩
 安養院本堂_R.JPG


黒地蔵縁日(覚園寺)
 ・黒地蔵は、地獄に落ちた罪人にも情を示し、苦しみから助けようと、獄卒に代わって
  火を焚いたため、黒くすすけたと伝えられる黒ずんだ木造の地蔵菩薩立像。別名、
  「火焚き地蔵」ともいわれます。
 ・お盆を前に先祖供養に訪れる参拝者のために、寺は午前零時から開門しています。
覚園寺の黒地蔵のお堂へ向かう拝観入口
 覚園寺境内入り口_R.JPG

黒地蔵縁日の案内板
 覚園寺黒地蔵盆.JPG

 
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2019年10月13日

ふりかえり鎌倉―ぼんぼり祭(鎌倉検定:行事編(8))

鎌倉検定過去問を振り返り、鎌倉を楽しむ回として情報をお届けします。

今回は、「ぼんぼり祭について」です。
設問
@立秋の前日から8月9日の間、鎌倉在住の著名人の揮毫した多数のぼんぼりが境内に掲揚され、夕暮れとともに巫女により明かりが灯される神社はどこか。
A境内に掲揚されるぼんぼりの数は、およそどれくらいか。
Bこの祭りの期間は、「夏越祭」に始まり「立秋祭」と続くが、最終日の8月9日に行われる祭りは何か。

解答と解説
@鶴岡八幡宮
A約400点
B実朝祭


ぼんぼり祭(鶴岡八幡宮)
 ・「夏越祭」に始まり、「立秋祭」、「実朝祭」までの3日間(年によっては4日間)行
  われます。
 ・鎌倉近在の画家、書家、学者など著名人が揮毫した約400点のぼんぼりが境内に掲揚
  され、夕刻になると巫女の手によって明かりが灯されます。
 ぼんぼり点灯2.JPG

 角野栄子.JPG

 ぼんぼり祭2019-2.JPG
 
 ぼんぼり祭2019-3.JPG


夏越祭 ・立秋前日に行われる「夏越祭」では、夏の邪気を祓うため、源平池畔での神事の後、茅の輪くぐりを行って無病息災を祈願します。
立秋祭 ・立秋当日に行われる「立秋祭」では、夏の間の無事を感謝し、実りの秋の訪れを奉告します。神前には神域で生育した鈴虫が供えられます。
実朝祭 ・8月9日は鎌倉幕府3代将軍源実朝の誕生日です。
・鶴岡八幡宮、白旗神社で「実朝祭」が行われ、和歌に長けた源実朝をしのびます。献茶、短歌、俳句の会が開催されます。

 ※「鶴岡八幡宮ホームページ―ぼんぼり祭(夏越祭、立秋祭、実朝祭)」も参照。

 
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