
今回は、「十夜法要について」です。
【設問】
@10月に、三日三晩にわたり本堂で念仏や御詠歌を唱える十夜法要が行われる寺院はどこか。 A十夜法要は、ある天皇がこの寺院に勅許を与えたことにより、全国の浄土宗寺院にしだいに広まっていったが、その天皇とはだれか。 B十夜法要は、十日十夜にわたり本堂で念仏を唱えると、何年の修行に値するといわれているか。 |
【解答と解説】
@天照山光明寺
A後土御門天皇
B千年
◎天照山光明寺(材木座)
・1243年創建。開基は北条経時(4代執権)。開山は然阿良忠(記主禅師)。
・北条経時が然阿良忠を招いて創建した佐助ヶ谷の蓮華寺を、1243年に材木座に移して
「光明寺」と改めました。
<光明寺境内案内図>

<後花園天皇の直筆と伝えられる「天照山」の扁額が掲げられた「山門」>

<本尊「阿弥陀三尊像」が祀られている「本堂」>
<十夜法要>
・十日十夜にわたり本堂で念仏を唱えると、千年の修行に値するといわれています。 ・1495年、後土御門天皇から光明寺に十夜法要が勅許され、これが現在全国の浄土宗の寺院で盛んに行われるもととなったとされています。 ・現在は三日三晩に短縮され、植木市や夜店がたくさん並んで家族連れで賑わい、「お十夜」の名で市民にも親しまれています。 |