
◎玉縄桜
・1969年(昭和44)、大船にある県立フラワーセンター大船植物園でソメイヨシノの種をまいた中から、早咲きで、花期(花をつける期間)が長い株が発見された。 ・その後、同フラワーセンターの職員の手によって特性調査が行われ、株数を増やし、固有種として生育させることに成功した。 1990年(平成2)には、「玉縄桜」の名前で正式に新種として登録されている。 ・開花時期は毎年2月の中旬で、花期は1ヶ月を超えるため一足早い花見をじっくりと堪能することができる。 ・これまで、発見されてから50年、また地元の固有種にもかかわらず、さほど知名度が高くなかった。 しかし近年、「玉縄桜をひろめる会」が積極的に苗木を市内各所に植樹し、小中学校、公園をはじめ、市域以外の県内各所も含め、現在では500本以上の「玉縄桜」が植えられている。 |
※「2022年鎌倉検定3級の問題から見る鎌倉(31)−大船フラワーセンターで生育された桜」を参照。
◎甘縄神明神社(長谷)
・710年創建。長谷の鎮守。祭神は天照大神。
・行基が草創し、豪族染屋時忠(由比の長者)が建立した鎌倉で一番古い神社とされて
います。
・源頼義が当社に祈願して子宝(八幡太郎義家)を授かったことから、源氏との縁が深
い神社として信仰されています。
・源頼義や義家は社殿を修復、頼朝も社殿を修復し荒垣や鳥居を建て、実朝や北条政子
も参詣したと伝えられています。
<「鳥居」と、社殿への階段下の「北条時宗産湯の井」>
<万葉集に「鎌倉」が詠まれている歌の「万葉集の歌碑」>
※「鎌倉のみ越の崎の岩崩の 君が悔ゆべき心は持たじ」
<「拝殿」と、その裏には「本殿」があります>
<境内の「玉縄桜」の景観>